自由研究のまとめ方とは?模造紙などおすすめの用紙やポイントも紹介
「自由研究が終わったけど結果のまとめ方が分からない」
「自由研究をまとめるには模造紙を使ったらいいの?」
「自由研究をまとめるときは、どういう手順で進めたらいいのか分からない」
夏休みの課題で出される自由研究が終わった子供からこのような相談を受け、どのようにアドバイスしてあげたらいいか分からないと悩んだことがある保護者の方もいるでしょう。
この記事では、小学生や中学生の子供がいる保護者の方向けに、自由研究をまとめるときのポイントや自由研究をまとめるときにおすすめの用紙、自由研究をまとめるときの手順などについて紹介していきます。
ぜひこの記事を参考に、子供に自由研究のまとめ方をアドバイスしましょう。
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目次
自由研究の用紙へのまとめ方とは?
小・中学生の夏休みの課題で「ワーク類は終わったけれど、自由研究をどうまとめていいのか分からない」と子どもに相談された方もいるのではないでしょうか。
自由研究のまとめ方は、その研究テーマによって違いはありますが、書くべきポイントやまとめ方のステップはおおむね共通しています。この記事では、自由研究のまとめ方のポイントとおすすめの用紙を紹介していきます。
自由研究をまとめるときにおすすめの用紙6つ
自由研究のまとめをはじめる場合、まずはどの用紙にまとめるかを決めなくてはいけません。どの用紙を選ぶかで、まとめやすさや見やすさ、まとめるときのポイントが違うため、あらかじめ用紙の特性を理解しておいた方がいいでしょう。
ここでは、自由研究をまとめるときにおすすめの用紙を6つ紹介します。
1:画用紙の場合
八つ切りの画用紙は全体のバランスがとりやすいので、まずは目を引くタイトルをつけて、写真や絵を1~2枚貼り、それに解説をつけましょう。
案外すぐにスペースが埋まってしまいますし、マス目や行が印刷されたものがあるので低学年におすすめの用紙です。
2:スケッチブックの場合
スケッチブックにまとめる場合、まずは1ページ目に読んでみたいタイトルと概要、目次などの構成を書き、2ページ以降に写真やイラストを使いながら詳しく解説していきます。こうすることで読む人が全体を把握しながら読み進められるでしょう。
スケッチブックは写真やメモを張り付けたり、直接スケッチや図、イラストを書き込むのに向いているので、絵を描いて説明したり、手作りが好きな子にピッタリです。
3:学習帳の場合
自由研究のノートとして学習帳もおすすめです。サイズ、内容、デザインいろいろな種類がありますので使用目的によって選べます。
実験研究でグラフや表をたくさん書く場合には方眼ノートが、工作研究なら写真などを貼れて書き込めるスクラップブックがいいでしょう。
最初からまとめる方法が書いてあるテンプレート付きの実験キットもあるので、なかなか研究テーマを決められない子におすすめです。
4:模造紙の場合
模造紙は研究内容を一目で見渡せるのが特徴で、新聞風、地図風と見せ方を工夫でしてまとめるのに便利です。
例えば茶色くくすんだ10円玉に身近な調味料をつけてピカピカにする実験で、実験結果の写真と材料、それに含まれる原料などを一覧表にして比較し、理由を最後にまとめると見やすく目を引くでしょう。
また、模造紙は歴史・地理関係の調査にも向いています。タイトルや見出しを見やすく書くのがポイントです。バランスよく地図やイラストを配置したり、文章は短く簡潔に書くなど工夫しましょう。
5:アルバムの場合
写真と説明、エピソードなどをまとめられるアルバムは、工作系に向いています。作る工程を写真に撮って貼り、感想や苦労した点、工夫したことなどを書き込んでいきましょう。
その際に、メモや吹き出し付箋などを使ってオリジナリティーを出すといい作品になります。
6:観察日記の場合
小学生、特に低学年におすすめの自由研究は観察日記です。最近は、観察用のセットなども販売されています。観察日記は変化の様子が分かることが大切なので、1日1ページ同じレイアウトで書き、対象物の様子をスケッチしたり、変化を文で分かりやすくまとめましょう。
植物の場合は天気や気温など、動物の場合は餌やりやトイレの頻度、食べ物の記録など加えるとさらに良くなります。
自由研究をまとめるときのポイント9つ
どの用紙に書くか決まったら、実際にまとめの作業に入っていきましょう。ここでは、自由研究をまとめるときのポイントを9つ紹介します。
どの用紙を選んでも、まとめるときのポイントは同じです。ここで紹介するポイントを押さえ、自由研究のまとめをスムーズに完成させましょう。
- 基本的な書き方
- テーマを決める
- イラストや写真を使う
- まとめやすい工夫をする
- 色をたくさん使わない
- 文字を工夫する
- マス目があると書きやすい
- 下書きをしておく
- 模造紙にまとめるときは規則性を持たせる
1:基本的な書き方
自由研究の書き方の基本は①テーマ(タイトル)と学校、学年、組、名前②動機やきっかけ③目的④研究の方法と内容⑤予想⑥研究結果⑦分かったこと⑧感想の順番に書いていくことです。
テーマによって多少異なることもありますが、基本はこの流れで、写真やイラスト、表、グラフなどを使いながら自由に書いていきましょう。なお、これらは鉛筆ではなくペンなどで書いていきます。
2:テーマを決める
研究した内容が一目で分かるようなテーマ(タイトル)もいいですが、友達や先生の興味を惹くような、ひと工夫したユニークなテーマを付けることで、多くの人に最後まで読んでもらいやすくなります。
例えば、観察日記の場合「○○の観察」ではなく、「観察で判明!○○が●●する秘密」のように、インパクトがあり、見る人の興味をそそるようなテーマを付けるといいでしょう。
3:イラストや写真を使う
自由研究では分かりやすく伝えることが大切ですが、イラストや写真を利用することでビジュアル的にインパクトがある研究作品になります。
材料や作り方、完成品などをデジタルカメラでたくさん撮影し、ふさわしいものを選んでレイアウトしていきます。動植物の観察などは天気や日時も書き入れるようにします。写真では伝わりにくいものはイラストを描くと変化にとんだ作品になるでしょう。
4:まとめやすい工夫をする
自由研究のまとめをする場合、できるだけ子供がまとめやすいように工夫する必要があります。
観察日記のような毎日コツコツ行う自由研究は、研究結果を書くフォーマットをあらかじめ決め、そこに書き込んでいく形式を取っておくと低学年でも簡単にまとめられます。
リングで閉じられるスクラップブックを利用すれば、研究結果がバラバラにならず、後から足りない情報を付け足すことも可能です。ノートを利用する場合には、一日分の結果を1ページもしくは見開き1ページの中でまとめるようにすると見やすくなります。
5:色をたくさん使わない
自由研究は色をたくさん使わず、多くても3色ぐらいで書きましょう。多くの色を使うと目がチカチカして、ごちゃごちゃした印象になり読みにくくなります。題名や見出し、重要な部分など目立たせたいところだけ色を使うとぐっと読みやすくなるでしょう。
6:文字を工夫する
自由研究の作品を見やすくするために、大まかなレイアウトが決まったら文字を工夫しましょう。
見出しや目立たせたいポイントなどを大きな文字や飾り文字、アンダーラインを引いたりして強調します。文字の大きさや色がすべて同じだと重要なところが分かりにくいので、メリハリをつけて文字を書くようにしましょう。
7:マス目があると書きやすい
真っ白な紙にいきなり書くのは難しいので、あらかじめレイアウトに沿って、文字の位置がずれないようにマス目や罫線を書いておく方法もおすすめです。全体のバランスを見ながら各内容に合わせて取り入れてみましょう。
また最近は研究内容に合わせてマス目やレイアウトが書いてあるキットが売っていたり、テンプレートがダウンロードきるサイトもあるので、必要に応じて活用できます。
8:下書きをしておく
いきなりサインペンで思いついたままに書くと、マス目やスペースが不自然に余ったり間違うこともあるので、鉛筆で薄く下書きをするのがおすすめです。
レイアウトや写真、イラストの配置を決め、下書きで文字を入れ全体のバランスを確認します。細かな修正が終わったら、下書きの上からサインペンで丁寧に書いていきましょう。書き終わって消しゴムで下書きを消せばきれいに仕上がります。
9:模造紙にまとめるときは規則性を持たせる
実験の結果を模造紙などの大きな用紙一枚でまとめたい場合には、規則性を持たせて書くと見やすい仕上がりになるでしょう。
見出しや番号の色、文字の大きさを変えてしまうと見づらくなり、最後まで読んでもらえない可能性が高いです。規則性を持たせ、同じ色、同じ大きさの文字で書くようにしましょう。
自由研究をまとめるときの手順5つ
自由研究をまとめるときのポイントを押さえることができたら、実際にスケッチブックや模造紙などにまとめていきましょう。
ここからは、自由研究をまとめるときの手順を5つ紹介します。手順に沿って自由研究の結果をまとめていきましょう。
- 自由研究をまとめる用紙を選ぶ
- レイアウトを考える
- 用紙に下書きをしていく
- ペンで書いていく
- 写真や図などを貼っていく
1:自由研究をまとめる用紙を選ぶ
はじめに、自由研究をまとめる用紙を選びます。前述した通り、用紙によってまとめ方や見やすさなどが違ってきます。
自由研究をまとめるときにおすすめの用紙6つの項目で紹介したことを参考に、自由研究の内容や子供にあった用紙を選んでください。
模造紙や画用紙などは100均でも購入できますが、自由研究の内容に合わせて用紙の色を変えたいという場合には、文房店や画材店などで購入するといいでしょう。
2:レイアウトを考える
いきなり模造紙などに書き込んでいくと間違えたり、文字の大きさがバラバラになったり、不自然なスペースができるなど、きれいにまとめられない可能性が高いです。
できるだけ失敗を少なくするために、いきなり本番の紙に書くのではなく、別の紙にレイアウトを考えましょう。
テーマ(タイトル)や一番伝えたいことは大きな文字で書く、写真や絵を貼る位置を確保する、使う色を決めてペンを用意しておくという3つに注意しながらレイアウトを考えるといいでしょう。
自由研究のまとめの中には、テーマ(タイトル)、テーマを選んだ理由、自由研究の内容や方法、自由研究の結果や分かったこと、参考資料を書かなければなりません。これらの項目の分量や配置を別紙に書いて、目で見ながら確認しておきましょう。
3:用紙に下書きをしていく
レイアウトが決まったからと、いきなりペンで模造紙などに書きこんでいかず、鉛筆で下書きをしましょう。下書きをすることで、きれいな仕上がりになるでしょう。
レイアウトを書いた紙を参考に、写真を貼るスペースやタイトルを書くスペースなどを鉛筆で区切ってから、文章を下書きしていきます。
文字を書く場合、バランスがうまく取れず不自然なスペースができてしまったり、文字を無理やり詰め込んでしまい、最後の方が小さくなってしまったりという失敗が起きてしまいます。バランスよく書いていくためには、時々遠くから確認しながら書いていくといいでしょう。
そのほか、写真や絵は下書きの段階で貼ったままにしておくと、汚れたり破れたりする可能性があるため、最後に貼る方がおすすめです。
4:ペンで書いていく
下書きを終えたら、ペンで清書していきます。あらかじめ決めておいた場所は、色ペンで清書していくようにしてください。清書を終えたら乾燥させて、消しゴムで下書きを消しておきましょう。
5:写真や図などを貼っていく
最後に写真や図、絵などを貼っていきます。
写真や図は四角のまま貼ってもいいですが、物の形に合わせて切って貼ることでより目立つ仕上がりになるでしょう。そのほか、全体のバランスを見ながら適度にシールや折り紙などで装飾してもいいでしょう。
写真や図などを貼れたら全体をチェックし、完成です。
自由研究の内容にあったまとめ方をしよう
本記事では、自由研究のまとめ方をはじめ、おすすめの用紙やまとめるときのポイントなどを紹介しました。
子供が興味を持って調べたり観察したりした自由研究をより意義のあるものにするためにも、まとめまで力を入れて行うといいでしょう。子供にあった用紙を選び、自由研究の内容にあったまとめ方をして魅力ある自由研究に仕上げましょう。