【中学3年生】自由研究におすすめのテーマ33選!選び方やまとめ方についても紹介
「中学3年生の自由研究に、どんなテーマをすすめてあげればいいの?」
「将来に役立つ知識の自由研究を選びたいけど、どんなものがある?」
「中学3年生の子どもの好奇心を伸ばせる自由研究のテーマは何?」
このように、中学3年生の自由研究のテーマを何にすればよいのか、悩んでいる保護者もいるでしょう。
本記事では、中学3年生の自由研究のテーマの選び方から、具体的なおすすめのテーマまで紹介しています。この記事を読むことで、子どもの好きなものや好奇心があるものからテーマを選んだり、将来に役立つ知識になるテーマを選んだりすることができるでしょう。
この記事を参考に、自身の子どもに合った中学3年生の自由研究のテーマを選んでみてはいかがでしょうか。
▼この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます。
目次
- 1 中学3年生の自由研究は何をテーマにしたらいい?
- 2 中学3年生の自由研究のテーマの選び方
- 3 【実験・観察・数学系】中学3年生の自由研究におすすめのテーマ24選
- 3.1 1:洗剤で汚れが落ちる仕組みを調べる
- 3.2 2:果物から電気を作る
- 3.3 3:氷の融点や水の沸点について調べる
- 3.4 4:身近な食品を使って10円玉を綺麗にする
- 3.5 5:声の伝わり方を調べる
- 3.6 6:車のボンネットで目玉焼きを作る
- 3.7 7:色水の温まり方の違いを調べる
- 3.8 8:ドライイーストで風船を膨らませる
- 3.9 9:氷を入れて沸騰させる「過沸騰」の実験をする
- 3.10 10:雲の種類を観察する
- 3.11 11:水の中にシャボン玉を作る
- 3.12 12:果物の皮で風船を割る
- 3.13 13:灯油ポンプが水を吸い上げる仕組みを調べる
- 3.14 14:野菜と酸素系漂白剤で酸素を作る
- 3.15 15:指紋を採取する
- 3.16 16:pHを調べる試薬を作って身近な液体を調べる
- 3.17 17:うがい薬でビタミンCを検出する
- 3.18 18:地震で起きる液状化現象について調べる
- 3.19 19:硬貨や卵を水に浮かべる
- 3.20 20:食物からDNAを取り出す
- 3.21 21:一瞬で凍る「過冷却水」を作る
- 3.22 22:ペットボトルで竜巻の仕組みを調べる
- 3.23 23:コップで音色を作る
- 3.24 24:身近な事象の確率について調べる
- 4 【制作・料理系】中学3年生の自由研究におすすめのテーマ9選
- 5 【テーマ別】中学生の自由研究の選び方とまとめ方のポイント
- 6 中学3年生におすすめの自由研究について知ろう
中学3年生の自由研究は何をテーマにしたらいい?
中学3年生になると、自由研究のテーマは簡単なものではなく、1つのことをより深く掘り下げたものにする子どもが増えてくるでしょう。考える力がある年齢になってくるため、研究の考察・結果・結論をしっかり行える内容のテーマを選ぶことがおすすめです。
テーマは、科学や理科などの実験的な研究が人気です。身近な現象やものを対象に、実験的な研究を行ってみるのもよいでしょう。
中学3年生の自由研究のテーマの選び方
中学3年生の自由研究のテーマはさまざまあるため、どれにしたらいいのか悩む子どもが多いでしょう。まずは、研究の方法や材料、好きなものなど、大枠を決めてから具体的な研究内容を考えていくのがおすすめです。
ここからは、中学3年生の自由研究のテーマの選び方について、紹介していきます。
屋内でできるものか屋外でできるものかで選ぶ
自由研究のテーマを選ぶ際、屋内でできるものと屋外でできるもので分けて選ぶとよいでしょう。
屋内であれば、実験や工作、数学、電気などの研究テーマがあります。屋外であれば、植物や生物の観察、気象、野菜の生育などを研究テーマにすることができます。
周辺の屋外で研究テーマにできる環境があれば屋外を選ぶ、日々こつこつと研究したい場合は気象条件や時間などに左右されない屋内を選ぶなど、どちらが子どもや環境に合っているかで選ぶことがおすすめです。
材料が揃えやすいものを選ぶ
自由研究をするにあたり、材料や道具を揃える必要があるでしょう。わざわざ買いに行ったり、数多く集めたりする必要がある研究は、準備に時間が掛かってしまいます。
そのため、身近で材料が揃えやすい研究を選ぶとよいでしょう。例えば、家にある食べ物を使った研究や、ペットボトル・ダンボール・新聞紙など、ゴミになるものを使用してエコな工作や研究もできます。
好きな科目から選ぶ
子どもの苦手分野を伸ばそうと、苦手に思っている科目から自由研究のテーマを選んでしまうと、途中で挫折してしまう可能性があります。
子どもの好きな科目からテーマをすすめてあげることで、自由研究に取り組みやすくなるでしょう。少しでも興味があるものをより深く掘り下げることで、充実した内容の自由研究にすることが可能です。
【実験・観察・数学系】中学3年生の自由研究におすすめのテーマ24選
大まか自由研究のテーマ選びが分かったところで、ここからは中学3年生の自由研究におすすめの具体的なテーマを紹介していきます。
まずは、実験・観察・数学系の自由研究におすすめのテーマ24選を紹介します。これらに興味のある子どもの保護者は、是非参考にしてください。
1:洗剤で汚れが落ちる仕組みを調べる
洋服を洗剤で洗うと汚れが落ちて綺麗になるという、生活のひとコマが自由研究のテーマになります。どうして洗剤が汚れを落とすのか、その働きについて調べることで、洗濯自体に興味を持ち、日々の生活にも役立つでしょう。
【用意するもの】洗剤・布・醤油などの汚れになるもの・計量カップ・小さじ・プラカップ・布を水に沈めるための重石
2:果物から電気を作る
電気はどうやってできるのか、それを果物で実験することができます。
どうすれば電気がつくのか、電流が発生する仕組みを理解することができるでしょう。実験後のレモンは、金属が溶け出しているため食べないよう注意してください。
【用意するもの】グレープフルーツやレモンなどの果物や大根などの野菜・5cm×10cmほどの銅板と亜鉛板・豆電球・サンドペーパー・ナイフ
3:氷の融点や水の沸点について調べる
理科の実験が好きな子どもに、氷の融点や水の沸点についての研究はいかがでしょうか。
氷の融点について知るには、2つの氷を握っていると氷同士がくっつく「復氷」という現象を調べると分かりやすく、水の沸点について知るには、水が沸騰する仕組みを調べると分かりやすいです。
通常100℃になると水は沸騰しますが、100℃でも沸騰しないことがあります。この理由を調べることで、水が沸騰する仕組みを知ることができるでしょう。
【用意するもの】牛乳などの1Lの紙パック・カッターナイフ・ふきん2枚・軍手・かなづち・のこぎり
4:身近な食品を使って10円玉を綺麗にする
10円玉はどうして変色するのか、どうやったら綺麗になるのか、その理由を身近なものを使って知ることができます。
10円玉以外にも、5円玉、50円玉、100円玉、500円玉でも変化が見られるでしょう。それぞれの成分を調べて、何が何に反応して変化するのか実験することができます。
【用意するもの】茶色くくすんだ10円玉を5~7枚・しょう油・ケチャップ・ソース・レモン果汁・酢・タバスコ・ラー油などのうち5品くらい・台所用洗剤・水・めんぼう・ティッシュペーパー・小皿
▼10円玉をピカピカにしてみた!詳細記事はこちらから
10円玉をピカピカにするには?さまざまな調味料を使って調べよう
5:声の伝わり方を調べる
声がどうして伝わるのか、ボウルにゴミ袋を張るだけで「声のかたち」を調べることで理解することができます。
声のかたちは人によって違うのか、保護者や友だちと一緒になって楽しく実験できるでしょう。
【用意するもの】ボウル・黒色のゴミ袋・塩(さらさらしたもの)・ビニールテープ
6:車のボンネットで目玉焼きを作る
真夏の炎天下では、車のボンネットが火傷しそうなほど熱くなっていることがあります。これを利用して、車のボンネットで目玉焼きは作れるのかといった実験をしてみるのはいかがでしょう。
また、ボンネットの表面温度が測れる温度計があれば、どのくらいの温度になると目玉焼きが作れるのか、データをとることもできます。
【用意するもの】車・アルミホイル・生卵・温度計
7:色水の温まり方の違いを調べる
黒い服を着ていたり黒い車に乗っていたりすると、熱く感じることがあるのではないでしょうか。色によって温まり方が違うのか、水を使って実験することができます。
色によって温まり方の違いを知ることで、光の吸収と反射を学ぶことができるでしょう。
【用意するもの】500mLのペットボトル5本・絵の具(黒、白、赤、黄、青)・ダンボール・かき混ぜ棒・温度計5本
8:ドライイーストで風船を膨らませる
パンを膨らませるためにイーストを入れますが、イーストがどのような働きをしてパンを膨らませているのか実験できます。イーストが何と結びついて、どのような現象が起こって風船が膨らむのか、学ぶことができるでしょう。
【用意するもの】ドライイースト・ペットボトル・ゴム風船・水・砂糖
9:氷を入れて沸騰させる「過沸騰」の実験をする
前述した水が沸騰する仕組みは、氷を入れて沸騰させる「過沸騰」の実験でも知ることができます。
実験の際は突沸で事故が起こる可能性があるため、保護者と一緒に安全に行いましょう。なぜ氷で沸騰させることができるのか、その原理を知ることで水が沸騰する仕組みを理解できます。
【用意するもの】耐熱ガラスの容器・氷・スプーン・電子レンジ・水
10:雲の種類を観察する
見上げるだけで観察できる雲は気象の勉強になり、天気予報に興味を持つきっかけにもなるでしょう。夏は雲観測のベストシーズンなため、夏休みの自由研究にピッタリです。
特に用意するものはありませんが、カメラがあるとさまざまな雲のかたちを記録に残せるでしょう。雲の種類によって起こる気象の変化や、雲の色の変化など、さまざまな見方をすることができ、ボリュームのある実験内容にできます。
【用意するもの】なし
▼雲の形を観察してみた!詳細記事はこちらから
11:水の中にシャボン玉を作る
水の中にシャボン玉を作ることで、表面張力の仕組みを知ることができます。
シャボン液の洗剤の濃度や水にシャボン液を落とす高さを変えたりして、実験をしてみましょう。水彩絵の具を入れることで、色付きのシャボン玉を作ることもできます。
【用意するもの】水・食器用洗剤・コップ・ストロー・はさみ
12:果物の皮で風船を割る
風船は針を刺したり力を加えることで割れますが、果物の皮を使えば、風船に触れることなく割ることができます。
これは、リモネンの性質を調べ分子構造を理解する実験です。なぜ果物の皮で風船が割れるのか、またどの果物の皮が割れやすいのか、風船以外に表面を溶かせるものはあるのかなど、さまざまな切り口で研究することができるでしょう。
【用意するもの】ゴム風船・オレンジなどの果物の皮
▼オレンジの皮で風船を割ってみた!詳細記事はこちらから
13:灯油ポンプが水を吸い上げる仕組みを調べる
灯油ポンプで灯油を移す際、勝手に灯油が移動するのを見たことがあるのではないでしょうか。これは、サイフォンの原理というものが利用されています。
サイフォンの原理を知り、さらにどんなところでこの原理が利用されているのか調べることで、自由研究の幅が広がるでしょう。
【用意するもの】水・曲がるストロー・透明なコップ2つ(同じサイズ)・はさみ
▼給油ポンプが水を吸い上げられる原理を調べてみた!詳細記事はこちらから
14:野菜と酸素系漂白剤で酸素を作る
酸素はどうやってできるのか、身近なものを使って実験することができます。
野菜と酸素系漂白剤のどんな成分が反応して酸素が発生するのか、どの野菜だと酸素が発生するのかを調べることで、化学について興味を持つきっかけにもなるでしょう。
【用意するもの】野菜・酸素系漂白剤・透明な空きビンやコップ・ライター・線香・ビニール袋・輪ゴム・かき混ぜ棒・おろし金・水(消火用)
▼酸素を作ってみた!詳細記事はこちらから
15:指紋を採取する
テレビドラマなどで見ることがある事件現場の指紋採取ですが、家にある材料でも指紋採取することが可能です。
捜査官気分になりながら、家族や友だちと一緒に楽しく研究することができるでしょう。
【用意するもの】粉タイプのアイシャドウ・ガラスコップ(綺麗に洗いしっかり乾燥させたもの)・刷毛・セロハンテープ・新聞紙・黒い紙
16:pHを調べる試薬を作って身近な液体を調べる
水溶液には、酸性・中性・アルカリ性があります。この研究では、どのようなものが強酸性なのか、強アルカリ性なのか、身近にあるさまざまな液体の性質を調べることが可能です。
水溶液が酸性なのかアルカリ性なのか分かったら、さらに酸性が強くなると環境や人の肌にどのような影響があるのかなどより詳しく調べることで、研究のボリュームが出るでしょう。
【用意するもの】pHを調べる試薬:紫キャベツ・はさみ・精製水・耐熱容器、水溶液の性質を調べるためには試薬の他に、試験管・試験管立て・スポイト・調べたい水溶液(炭酸水、酢、液体洗剤など)
17:うがい薬でビタミンCを検出する
うがい薬の色が無色に変化することで、ビタミンCが入っているのかどうか確認できます。
食品の栄養素を知ることができたり、ビタミンC入りと書かれた商品は本当にビタミンCが含まれているのか調査することができたりします。
【用意するもの】ヨウ素入りうがい薬・ビタミンC入りのお菓子や食品・コップ・スプーン
18:地震で起きる液状化現象について調べる
地震の際、地盤の液状化現象が起こることがあります。液状化現象によって建物が傾いたり、給排水の障害が起きたり、交通障害を起こしたりします。
このような液状化現象がなぜ起こるのか知ることで、液状化現象が起こりやすい場所を知ることができ、防災対策にも役立つでしょう。
【用意するもの】・透明な容器・園芸用の土・砂・350mLの缶ジュース・軸の丸いえんぴつ(5~6本)コップ・水・ビニールシート
19:硬貨や卵を水に浮かべる
硬貨やゆで卵を水に浮かべると、条件によって水に浮かぶことがあります。なぜ浮かぶのか、さまざまな方法で実験することで、ものが浮く原理を知ることができるでしょう。
さまざまな条件で試し、どの状態であれば表面張力や、ものの重さと浮力の関係が作用して浮くのか、研究することができます。
【用意するもの】硬貨・ゆで卵・水・ぬるま湯・食塩・プラコップ
▼一円玉を浮かせてみた!詳細記事はこちらから
20:食物からDNAを取り出す
DNAは全ての生き物の細胞に入っており、生き物をかたち作る設計図のようなものです。そのDNAを、目に見えるかたちにすることができます。
その食物がどんなDNAのかたちをしているのか、さまざまなもので研究してみるとよいでしょう。
【用意するもの】DNAを調べたい食物・すり鉢・すりこぎ・ろ紙(お茶パックなど)・透明のカップ・スポイト・無水エタノール・計量器・透明ガラスビン・調理用はさみ・DNA抽出液(水、食塩、台所用合成洗剤で作成)
21:一瞬で凍る「過冷却水」を作る
前述の氷を入れて沸騰させる「過沸騰」は沸騰しない水を一瞬で沸騰させる実験でしたが、凍らない水を一瞬で凍らせる「過冷却水」の実験もあります。
「過沸騰」と「過冷却水」の原理は似ているため、セットで研究すると水の特性をより深く知ることができるでしょう。
【用意するもの】500mLペットボトル・水・金属ボウル・非接触式の温度計
▼一瞬で凍る水を作ってみた!詳細記事はこちらから
22:ペットボトルで竜巻の仕組みを調べる
自然現象の竜巻が起こる原因は地形や空気の流れなどさまざまな要素が絡み合っているため、その原因を詳しく知ることは難しいですが、まずは竜巻が起こる単純な原理を知ることから、科学に対する好奇心を広げることができるでしょう。
小さな竜巻を作ってみて、そこから世界で起こっている実際の竜巻の種類を調べてみるといったように、研究テーマを広げていくとボリュームのある研究になります。
【用意するもの】実験のための材料は・ペットボトル・発泡系の入浴剤・お湯(40℃程度)
23:コップで音色を作る
音には低い音から高い音までさまざまな音がありますが、なぜ音が変わるのか、その原理を知ることができるのがコップで音色を作る実験です。
実際にこの実験の原理を使った、グラスハープという演奏方法があります。グラスハープを作って、演奏できるようになるとより楽しい実験になるでしょう。
【用意するもの】同じ大きさのガラスコップ・水・棒・計量カップ・音階の出るリコーダーやキーボードなどの楽器・定規
24:身近な事象の確率について調べる
じゃんけんで勝つ確率や天気予報があたる確率など、日常生活にはさまざまな確率があります。どんな確率があってどのくらいの割合なのか調べることで、さまざまなことに興味を持つきっかけにもなるでしょう。
確率を導き出すことは、算数や統計学の勉強になります。将来の仕事に役立つ可能性もあるため、自由研究でその力を付けるのもおすすめです。
【用意するもの】なし
【制作・料理系】中学3年生の自由研究におすすめのテーマ9選
ここからは、中学3年生の自由研究におすすめの制作・料理系テーマを9選紹介します。実験に使う材料は、家庭にあるもので揃えやすいため、作業にも取りかかりやすいでしょう。
また、料理系は身近な題材のため、子供も関心を持ちやすいというのもポイントです。
1:牛乳からプラスチックを作る
この実験では、プラスチックを牛乳から作ります。製作時間は約1時間です。
まず、沸騰させた牛乳にお酢を加えましょう。固形物をこして取り、水洗いをします。水分をとり、抜き型などで型を取ったあとに、耐熱グラスに入れ、固まるまでレンジで加熱しましょう。うまくいかないときは、繰り返しレンジで温め、固さを確認します。
【用意するもの】・かき混ぜ棒(スプーンでも代用可)・牛乳・電子レンジ(500Wのものを使用)・クッキーなどの抜き型・軍手・耐熱グラス(2個)※耐熱性であればグラス以外の容器でも可)・クッキングペーパー・お酢・ガーゼ
2:スーパーボールを洗濯のりで作る
塩析という仕組みを活かし、スーパーボールを作る実験です。簡単に作ることができるため、オリジナルのスーパーボールをつくってみましょう。
まず、洗濯のりに食塩と絵の具を混ぜて、割り箸でよくかき混ぜます。手で丸めたのち、表面の水分をキッチンペーパーで拭き取りましょう。乾燥したら完成です。
【用意するもの】PVA洗濯のり(1mL)・絵の具・食塩(5g)・プラスチックコップ・割り箸・キッチンペーパー
3:電池を備長炭で作る
電池を備長炭で作る実験は、理系が好きな中学生におすすめです。
まず、できるだけ濃い食塩水を作ります。先端を濡らさないように洗い、水を切った備長炭をそこに入れましょう。
食塩水に浸しておいたキッチンペーパーを、備長炭の先端を出した状態で巻くつけると、電池になります。銅線を繋いで豆電球もつけてみましょう。
【用意するもの】備長炭・アルミホイル・ビニール導線(1m)・ソケット・キッチンペーパー(3枚)・塩・豆電球・オキシドール(あれば)
4:使い捨てのカイロを作る
冬の必需品である使い捨てカイロは、自宅で簡単に作ることができます。
まず、封筒に鉄粉と活性炭を入れ、塩を加えます。そこにオキシドールを入れると、徐々に熱を帯びてきます。そのことから、使い捨てカイロの原理を知ることができるため、中学3年生にもおすすめの自由研究と言えるでしょう。
【用意するもの】鉄粉(大さじ2)・オキシドール(大さじ1)・活性炭(大さじ2)・塩(少量)・計量スプーン・封筒
▼カイロを作ってみた!詳細記事はこちらから
5:オリジナルフレグランスを作る
お店などでもらい、ついつい貯めがちになる保冷剤を使ってオリジナルフレグランスを作ることができます。作ったあとは、部屋のインテリアとしても使えるため、自分好みにさまざまなアレンジを加えて楽しむことができるでしょう。
まず、吸水ポリマーに水を加え、割り箸でよくかき混ぜましょう。しっかりかき混ぜたのち、アロマオイルを数滴垂らします。あとはガラスの器とビーズで飾り付けをすれば完成です。
【用意するもの】吸水ポリマー(小さじ1)・水(50mL)・アロマオイル・ビーズ・ガラスの器・割り箸
6:自家製のマヨネーズを作る
マヨネーズは身近な題材のため、自家製のマヨネーズを作るという作業は子供も関心を持ちやすいと言えるでしょう。
まず、ボウルにお酢を入れ、室温に戻した卵黄を入れましょう。塩とコショウを入れたら泡立て器で混ぜながら、サラダ油を少量ずつ加えていきます。徐々に固まってきたら、マヨネーズの完成です。
【用意するもの】お酢(15ml)・卵黄(1個)・塩(小さじ1/2)・サラダ油(150cc)・コショウ(少々)・泡だて器・ボウル・計量カップ・計量スプーン
7:牛乳からカッテージチーズを作る
牛乳からカッテージチーズを作るのは、家庭で揃えやすい材料でできるため、簡単に取りかかりやすい実験です。
まず、鍋に牛乳を入れ、60℃に温めたら火を止めてからレモン汁を入れます。軽くかき混ぜてたのち、少し放置すると凝固が始まるため、ボウルを敷いたざるにキッチンペーパーを敷き、こしましょう。水気を切り、絞って塩を混ぜれば完成です。
【用意するもの】牛乳(500mL)・食塩(少量)・レモン汁(大さじ2)・ボウル・鍋・ざる・温度計・キッチンペーパー
8:スライムを洗濯のりで作る
洗濯のりとホウ砂を使うと、簡単にスライムが作れます。ホウ砂はドラッグストアなどで手に入れることができます。
まず、ホウ砂を溶かした水に、洗濯のりを熱湯で溶かしたもの・食紅で色をつけたものを用意しましょう。さらに、洗濯のりを溶かしたものの中に、ホウ砂水を少量ずつ入れてかき混ぜます。粘りが出て、手で触れられるようになれば完成です。
【用意するもの】PVA洗濯のり(50mL)・ホウ砂(10g)・プラスチックコップ(2個)・割り箸・計量カップ・計量スプーン・食紅水(100mL)・熱湯(50mL)
▼スライムを作ってみた!詳細記事はこちらから
9:身近な植物や野菜の皮などを使って草木染めをする
草木染めとは、植物を使い布を染めることです。どのような植物から、どのような色を染めることができるか、花の種類によって染まり方がどのように異なるかを調べてみましょう。
まず、10cm×10cmの大きさに切った綿と化学繊維の布を4枚用意し、ぬるま湯につけておきます。
用意した花を軽く洗い、不織布のごみ袋に入れて輪ゴムでとめましょう。鍋に水500mlを入れ、それらを加熱します。染色液の完成です。
完成した染色液に用意しておいた布を入れて、3分間弱火で煮ます。染めるときは、菜ばしでかき混ぜないと、むらになることがあるため注意しましょう。染色液と布を取り出し、器に入れましょう。あら熱が取れたら、水で洗い陰干しします。
【用意するもの】花・綿と化学繊維(ナイロンなど)の布・ボウル・鍋・菜ばし・不織布のごみ袋(三角コーナー用)・輪ゴム・計量カップ
【テーマ別】中学生の自由研究の選び方とまとめ方のポイント
中学3年生の自由研究の選び方には、材料を揃えやすい・得意な科目で選ぶなど、いくつかのポイントがあります。また、レポートしてまとめるまでが大切です。相手にわかりやすく伝わるように意識しながらレポート作成しましょう。
ここからは、科目ごとの選び方とまとめ方のポイントについて解説します。ぜひ参考にしてください。
理科の場合
教科書の内容から、中学1・2年生の学習内容も踏まえてテーマを決めるといいでしょう。
教科書に記載されていることだけではなく、この場合はどうなるのだろうと疑問に思うことを調べることが大切です。遺伝、宇宙、細胞・電気・化学変化などを踏まえて実験できることがさまざまあります。
今まで勉強してきたことを活かし、理科のテーマに取り組むことによって、より理解力を深めることができるでしょう。
科学
科学をまとめるときのポイントは、結果に対しそれにつながる現象がなぜ起こったのかを説明できるようにすることです。
化学の実験では目に見えるものと見えないものがあります。見えない部分はイラストなどで補足すると、わかりやすいものとなるでしょう。
化学電池についての仕組みを学ぶことになるため、車に興味がある場合は、電気自動車・ハイブリッド車などの仕組みの違いや、走る動力について調べるのも面白いでしょう。
電気
電気を選ぶときは、学校で習ったことと、作りたいと思う電気回路を組み合わせてみるのもよいでしょう。
低電圧の範囲であれば身近な物で実験できます。100円ショップなどでLEDランプを入手し、プラモデル用のモーターなどと組み合わせて何かを作ることができるでしょう。
また、静電気を選択する場合は静電気が生じる原因だけでなく、プラス極とマイナス極が存在することなど、物質の種類による違いについても掘り下げてレポートにまとめることが大切です。
遺伝子
遺伝子をテーマとして選択するのであれば、研究・発表がメインとなるでしょう。
ただ、遺伝子は驚く速さで研究が進んでいるジャンルでもあるため、古い学説や誤った知識などを発表することのないよう、資料や文献は最新のものを参照するよう心がけましょう。
DNA模型の制作などは、科学研究と工作の側面を併せもつ課題として面白いでしょう。
物理
物理を自由研究のテーマにするには、対象となる物体を決めましょう。物体としては、バスや電車など、乗り物のおもちゃが適しています。
そのほか、段ボールや木材などで模型を自作しても問題ありません。物体を動かし観察することで、移動時間を測定するなど運動法則が研究できます。
リモコンロボットやリニアモーターカーを作り、速く走らせる工作と物理の実験を合体するのもよいでしょう。
氷
自由研究に氷を選ぶ場合は、中学1年生で習った融点を調べる実験もよいでしょう。
その際、水に変わる様子や温度計の写真を撮っておくと、実験内容がよりわかりやすくなるためおすすめです。
また、氷は塩を混ぜると急激に温度が下がるため、実験と遊びをかねてアイスを作ってみるのもよいでしょう。アイスは塩の袋の半分ぐらい使い、熱を通すアルミなどの上で作ることができます。
氷を触ると指にくっつく理由や過沸騰の仕組みなど、身近な疑問を解決する内容も自由研究のテーマになります。
カビ
食品などにカビを生やし、日を追ってその変化を観察するというものであれば、比較的に簡単に楽しみながら行うことができるでしょう。ただ、衛生面については、しっかりと注意し、手洗いや除菌などに気をつける必要があります。
パンにカビを生やしたり寒天でカビを培養したりして、繁殖したカビの種類を調べるのもよいでしょう。また、カビの発生を抑える方法を調べて経過を写真に残し、写真と考察と一緒に結果を観察日記にまとめると面白い自由研究になるでしょう。
環境
自由研究のテーマに環境を選ぶ場合は、「環境」という漠然とした内容を、身近なものに置き換え、1つのテーマとして掘り下げるようにします。
周囲に目を向ければ、視点を変えるだけで世の中にはさまざまな工夫が施されています。大きなものに目を向けがちなテーマですが、身近なものにこそヒントがあります。
たとえば、地震の仕組みについて実際に模型を作り、どのように地震が発生するのか調べるのもよいでしょう。
そのほかにも、植物の光合成や、部屋に入ってくる紫外線など、身の回りで観察できることから、どのように役立っているのかなどを調べてまとめましょう。
野菜
中学校でメンデルの遺伝子の法則を勉強するため、野菜に関する自由研究を考えた際、エンドウ豆を連想してしまうでしょう。
しかし、エンドウ豆は時期によっては手に入りにくいこともあり、遺伝子を取り出す作業には向いているとは言えません。そこでスーパーでも手に入りやすく、かつ遺伝子も取りやすい野菜としておすすめするのが、ブロッコリーです。
ブロッコリーは細胞数が多く、比較的に安価で、1年を通して手に入れやすいのも魅力です。ブロッコリーから遺伝子を取り出す作業をしてみるのもよいでしょう。
また、糖度計を使い、野菜の甘さを比べてみるのもよいでしょう。同じ品種でも産地が異なると甘みに違いがでる場合があります。さらに、水に浮かべて浮くものと沈むものでは、糖度に変化があるのかなどを調べることもできます。
数学の場合
自由研究で工作などを選ばず、自主的に数学を選ぶのであれば、将来理系の進む可能性もあるでしょう。中学3年生は受験も控えているため、数学をテーマにするのであれば、進学後に学ぶ際の基礎となるものを選んでおくのもおすすめです。
キーワードとしては、「図形の面積」と「二次関数」です。
二次関数の解の公式の意味することや判別式の意味を、なんとなくイメージしておくことで、高校で学習する「虚数」や「ベクトル」が頭に入ってきやすくなるでしょう。
もちろん、図形の面積は形は色々あれど二次関数が入ってきます。この辺りを拒絶することなくレポートすることができれば、理系センスがあると言えるでしょう。
工作の場合
工作では、さまざまな工夫ができるため、同じものでもパターンを変えて作ることで、違いを比較するのもよいでしょう。
たとえば、貯金箱を作り、ただお金を入れるだけの貯金箱から、コインの収納ボックスを種類別で入るようにしたり、1枚ずつではなく複数の小銭を入れても仕分けをしてくるような仕組みを考えたりと、どんどん発展させていくことができます。
さらに、重さを感知する仕組みを考え、その重さから小銭の枚数を計算し、貯金額を把握できるようにすると、中学3年生らしいワンランク上の自由研究になるでしょう。
実験の場合
中学3年生の自由研究の中でも、実験というのは、題材選びが非常に難しいとされています。その中でもおすすめは、「ジュースや調味料に含まれる砂糖の含有量調べ」です。
薄皿かフライパンで加熱し液体を蒸発させることで砂糖が出てきます。その量を量り、比較することで、日頃飲んでいるジュースや調味料にどれほどの砂糖が含まれているのか、知ることができます。
さらに、ノンカロリーなのに甘みを感じる理由や、砂糖の摂りすぎが及ぼす体への影響などを調べてまとめるのもよいでしょう。
観察の場合
観察は、自由研究のテーマとして選ばれやすいものの1つです。このテーマを中学3年生が選んだ場合のポイントは、調べたい項目を明確に絞ることです。
たとえば、「植物」というテーマより、「カイワレ大根の発芽条件」を深堀りしたほうが中学生らしい研究になります。さらに、授業で学んだ知識や実験方法を積極的に活用することで学術的な研究としてまとめることができるでしょう。
調べ学習の場合
調べ学習では、さまざまなことをテーマにすることができます。興味のあることを、書籍やインターネットで調べたり、実験してみたりしてレポートにまとめましょう。
たとえば、ジュースに含まれる成分やPHについて調べたり、500mlのペットボトル飲料には本当に角砂糖8個分の糖分が含まれているのかなどを調べることもできるでしょう。
そのほかにも、身の回りの略語について調査したり、世界遺産を巡る旅などで調べたことをまとめてもよいでしょう。
中学3年生におすすめの自由研究について知ろう
中学生3年生は受験も控えているため、自由研究に時間を割くことが難しく、テーマ選びも迷うことが多いのではないでしょうか。
テーマを選ぶときは、子供が日ごろから疑問に思っていることや、気になることを身近にあるもので調べることがおすすめです。楽しみながらテーマを探して自由研究を進めましょう。
テーマ探しに悩んときは、ぜひ今回おすすめしたテーマを参考にしてみてください。