簡単に作れる!保冷剤を活用した芳香剤の作り方について解説
「自由研究の内容が浮かばない」
「自宅にあるもので手軽に親子で自由研究がしたい」
「お弁当やお土産についてくる保冷剤はどのような材料を使っているの?」
保護者の方の中には、このように思っている方もいるでしょう。
本記事では保冷剤の仕組みや材料を紹介しつつ、使わなくなった保冷剤を再利用した芳香剤の作成方法を紹介していきます。
この記事を読むことで、保冷剤がどのような仕組みで食品を冷やしているのかがわかります。また、悪天候でも行える制作の自由研究なので親子で楽しく自由研究を行うことができるでしょう。
理科に興味を持ってもらえるように、親子で一緒に研究を行い、保冷剤が本当に芳香剤として使えるのか確かめてみてください。
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目次
実験に必要なもの・環境・準備
今回利用する材料は、100円ショップやスーパーなどで安く購入することが可能です。近年では、お弁当の鮮度を保つために年間を通して保冷剤が100円ショップでも販売されています。
芳香剤の容器は陶器やアクリルのような水分を吸収しない容器を選びましょう。ガラスの容器を使うとインテリアとしても使える芳香剤を制作できます。
アロマオイルは数滴しか使用しないので、ご自宅にアロマオイルがある方はご自宅にあるものを使うことも可能です。また、ビーズは装飾に使用しますが、ビーズの他にもラメパウダーやスパンコールなどを使っても可愛く作ることができます。お好みの装飾をお選びください。
道具名 | 個数 | 使用用途 |
---|---|---|
保冷剤 | 1個 | アロマオイルや絵の具を染みこませます。 |
はさみ | 1本 | 保冷剤の袋を切るのに使用します。 |
陶器またはガラス容器 | 1個 | 保冷剤やお好みの装飾を入れます。 |
アロマオイル | 1個 | お好みの香りを保冷剤に染みこませて芳香剤にします。 |
ビー玉 | お好みの量(無くても可) | 芳香剤の飾りとして使います。 |
ビーズ | お好みの量(無くても可) | 芳香剤の飾りとして使います。 |
ラメパウダーまたはスパンコール | お好みの量(無くても可) | 芳香剤の飾りとして使います。 |
割りばし | 1本 | 絵の具とアロマオイル、保冷剤を混ぜるのに使用します。 |
アクリル絵の具 | 1色(無くても可) | 保冷剤を着色するのに使用します。 |
リボン | お好みの量(無くても可) | 容器を装飾するのに使用します。 |
レーステープ | お好みの量(無くても可) | 容器を装飾するのに使用します。 |
実験の方法・手順
- 常温に戻した保冷剤を芳香剤の容器に3分の1まで入れる
- 容器の中にアロマオイルを3~10滴程度入れて割りばしで混ぜる
- お好みの装飾を入れて割りばしで混ぜる
- 残りの保冷剤を入れてアロマオイルを入れて割りばしで混ぜる
- 容器をリボンやレーステープでデコレーションして完成
容器に常温に戻した保冷剤を3分の1入れたら、アロマオイルを3~10滴程度入れて、割りばしで混ぜていきましょう。
芳香剤の装飾を入れたら、保冷剤に馴染むように再度割りばしで混ぜ合わせます。
残りの保冷剤を上から流し入れて再度アロマオイルを3~10滴程度入れて、割りばしで混ぜたら芳香剤自体は完成です。
また、興味がある場合は、絵の具を保冷剤に混ぜて色付けしてから、器に入れても綺麗です。必要に応じて、器の外装をリボンやレーステープでデコレーションしても可愛いでしょう。
実験からわかること(解説)
保冷剤に含まれている吸水性ポリマーというポリアクリル酸ナトリウムからできた樹脂が、水分を吸収して固める性質を持っています。ポリアクリル酸ナトリウムは、乾燥しているときは分子が鎖状に折りたたまれており、粒が水を吸収すると、粒本来の大きさよりも脹れ上がります。
何も香りのついていない保冷剤が、アロマオイルの水分を吸収し、粒がゲル状に膨れ上がり固まることによって長期利用できるゲル芳香剤として再利用できるのです。
普段身近にあるものでは、紙おむつやペットシート、使い捨てカイロにも使用されています。
まとめ方
今回は保冷剤を再利用した芳香剤の実験について紹介してきました。保冷剤に含まれる吸水性ポリマーの性質を利用した芳香剤です。
今回は1つだけ作りましたが、芳香剤を複数制作し色や香りの比較をすることもできるでしょう。また、通販サイトなどで粉粒の状態の吸水性ポリマーを購入し、性質などを掘り下げて研究するのも1つの手段といえます。
自由研究は、休み明けに1枚の紙にまとめて提出を求める学校が多いです。レイアウト等内容全体の下書きをルーズリーフ等にまとめてから清書すると、きれいにまとまるのでおすすめです。また、方眼紙を使うと文字をマス目の中に記述でき、図形が書きやすくなるため、美しくまとまります。