自分の手で伝統工芸を手作りしてみよう!
「夏休みに何か新しい体験をさせたいけど何がいいかな」
「日本の伝統的な文化に関わることをしてみたいな」
など、お子さんの自由研究の題材に悩む保護者の方も多いことでしょう。
そんな時には、伝統工芸への挑戦などはいかがでしょうか。普段は触れる機会の少ないものに挑戦できるのは、長い休みの醍醐味ですよね。
今回は「寄木細工」という伝統工芸を紹介します。本記事を読み、伝統工芸に目を向けてみてください。興味を持って実際に作ってみることで、伝統工芸の繊細さや細やかな工夫が分かるでしょう。
寄木細工には、様々な作り方があります。デザインを考え、どのようにすればデザイン通りに作れるのかなど、自分で考えて表現する必要があるため、想像力や思考力が養えます。
木材を組み合わせていくだけなので、低学年の子供も楽しんで取り組める工芸です。ぜひ保護者の方も一緒に挑戦してみてください。
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目次
伝統工芸を体験してみよう
伝統工芸を体験しようとした場合、実際に体験教室に申し込むことも可能ですが、ネットでも手軽にキットを入手できるので、自宅でも工芸品が手作りできます。
キットで作る場合は、作り方を調べながら一から作り上げるので、作品を完成させた時には、大きな達成感が味わえるでしょう。
今回は、寄木細工のペン立てに挑戦してみました。ペン立ての形や表面を自分の好きなようにデザインでき、寄木ならではの色目や木目なども楽しめるため、出来上がった作品には不思議な魅力が感じられることでしょう。
この体験は、ただ作るだけでなく、その伝統工芸の産地や歴史を調べることもできます。この機会に、興味の幅を広げてみてはいかがでしょうか。
伝統工芸を体験する時に必要なもの・環境・準備
今回、寄木細工のために用意する材料は、寄木キット、木工用接着剤、輪ゴム、やすりの四点です。作業する場所は、上記の材料がおける広さのテーブルがあれば十分でしょう。
今回使う「寄木」は、インターネットなどで手軽に購入できます。作りたいものに合わせて購入することもできますが、今回は色々なサイズがあらかじめセットされている、キットを用意しました。
寄木は細かいので、失くさないように箱に入れるなどしておきましょう。
あらかじめ何を作るか決めておきます。今回はペン立てを作りましたが、コースターやスマホ置きなど、色々なものが作れるので、ぜひ挑戦してみてください。
なお、この工芸では木工用接着剤を使うため、机が汚れる可能性があります。新聞紙などをひいて、机をきれいに使いましょう。
- 寄木セット
- 木工用の接着剤
- やすり
- 輪ゴム
体験の方法・手順
- 寄木を使ってデザインを決め、組み合わせる
- 木工用の接着剤でパーツごとに、デザイン通りにくっつけていく
- 輪ゴムで固定して一晩乾かす
- やすりがけをする
- パーツを組み合わせ、木工用接着剤でくっつける
- 輪ゴムで固定して一晩乾かす
まず、色々な形に寄木を組み合わせてみて、作りたいデザインが決まったら、パーツごとに組み合わせておきましょう。
次に、決めたデザインの通りに、寄木を木工用接着剤でくっつけていきます。木工用接着剤をつけたらパーツごとに輪ゴムで止め、完全に固まるまで一晩乾かしてください。
接着剤が乾いたら輪ゴムを外して、全体的にやすりがけをします。やすりがけをすることで、少し丸みを帯びた木の優しい質感が出て、仕上がりがとても綺麗になります。
やすりがけが終わったら、パーツを組み合わせて木工用接着剤でくっつけましょう。輪ゴムで固定したら、さらに一晩乾かしてください。
最後に、輪ゴムを外して完成です。
体験から学べること
寄木細工は、数種類の木材を使用して作成しますが、同じ種類や色の木材でも、一つ一つのブロックの色がわずかに違っていたり、木目が違っていたりなど、一つとして同じブロックはありません。
一つ一つのブロックに表情があるため、デザインを考える間は、木材の魅力に憑りつかれたように集中できるでしょう。
角ばった木材を使用しているため、幾何学的な感じに仕上がりますが、やすりで丁寧に削ることで柔らかい印象の仕上がりになるのも魅力的です。
伝統工芸品としては、箱根寄木細工が有名です。箱根山で採れる木材を使用して作られているので、その土地の文化などを調べても興味深いのではないでしょうか。
今回は寄木細工を紹介しましたが、他にもたくさんの伝統工芸品があります。どれもそれぞれ奥深い魅力があるものばかりで、体験教室などもたくさんあるので、お子さんと一緒に体験してみてください。