身近な文化財について探索してみよう!調査方法や手順について解説
「子どもの夏休みの自由研究のテーマを文化財にしてみたい」
「身近な文化財ってどんなものがあるんだろう」
「親子で一緒に学べるような自由研究がしたい」
夏休みの自由研究のテーマについて、このように考えている保護者の人も多いのではないでしょうか。
本記事では、身近な文化財をテーマにした自由研究の方法について紹介していきます。
本記事を読むことで、身近な文化財にはどのようなものがあるのか、調査には何が必要なのかなど、調査テーマの探し方や調べ学習の進め方が分かります。また、身近な文化財を調べる取り組みやすさから、親子で探索に行くきっかけにもなるでしょう。
身近な文化財を調べることは、歴史や文化への興味が生まれるなど、今後の学習意欲の向上につながる可能性もあります。
自由研究のテーマに調べ学習を考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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目次
身近な文化財について調べてみよう
文化財とは歴史の中で生まれ、現在まで守られてきた国民的財産のことです。歴史的な建物や美術品、史跡だけでなく、舞踊や工芸技術、年中行事、信仰など形のないものも含まれていることが特徴でしょう。
身近な文化財は、住んでいる地域に古くからある神社やお寺、古民家が挙げられます。また、地域で昔から行われてきたお祭りや風習、行事が文化財として指定されている場合もあるでしょう。
さらに、日本舞踊を習っているなど、日常的に文化財に触れている可能性もあります。その歴史や流派について掘り下げて調べてみるのもおすすめです。
文化財を調べる時に必要なもの・環境・準備
調べ学習は、実際に調べ始める前の準備も大切です。
まずはテーマを決めましょう。例えば、ざっくりとした「〇〇寺について」ではなく、歴史や祀られている仏像や掛け軸についてなど、少し具体的にイメージすることが大切です。テーマを決める時には、なぜ調べたいと思ったかもメモしておくと良いでしょう。
テーマが決まったら仮説を立てます。どのような経緯で現在の形になったのか、自分なりに予想を立てることで、実際に分かったことと違った場合に驚きや学びが得られるでしょう。
文化財の探し方については、Webサイトで検索する方法があります。また、図書館には地域についての本が集められているコーナーがあることも一般的です。
そして、本格的に調べる前に、どのように調べていくかも計画を立てておきましょう。ゴールが見えやすくなり、行き当たりばったりの調査にならずに済みます。
- 本やパソコン
- メモ、ノート
- 筆記用具
- カメラ
調査の方法・手順
- 図書館で百科事典や図鑑を調べる
- 雑誌や新聞を調べる
- Webサイトから調べる
- 詳しい人に話を聞いてみる
- 情報を整理してまとめる
複数の資料を利用して調査を進めるのが調べ学習のポイントです。図書館へ行ったら、百科事典や図鑑などから調査対象の概要を調べましょう。
また、文化財に関する雑誌のバックナンバーや地元を紹介する雑誌、新聞の中に調査対象の記事が載っている場合もあります。
都道府県や市区町村のWebサイトには、地域の文化財に関する情報が載っていることが多くみられます。自由研究の進め方について分かりやすく掲載している場合もあるため、利用してみましょう。
さらに、詳しい人に話を聞くことで、奥行きのある自由研究内容となります。現地に足を運んで話を聞いたり、施設や役所に問い合わせたりするのもおすすめです。
インタビューする時は、事前に話すことや質問する内容を考えておくとスムーズです。さらに、話の内容を録画、録音させてもらうことで後から振り返る時に役立ちます。
調べた情報は、「序論」「本論」「結論」でまとめるのが良いでしょう。
序論では、何について調べたのか、なぜ調べようと思ったのかというきっかけを述べ、本論では調査方法や何を使って調べたか、調査の過程についてまとめていきます。そして、結論では分かったことや考えたこと、感想を書きます。
調査から学べること
小中学生の自由研究や調べ学習は、すでに分かっていることを子ども自身が見つけることが狙いです。身近な文化財をテーマにした調査でも、新しい切り口での結論を求めるのではなく、子どもにとって新しい知識を身につけることを目指しましょう。
調査ではたくさんの資料を読み、コツコツ進めていくことが大切になります。そのため、自由研究を最後までやり遂げることで、知識だけでなく自分で課題を見つけること、考えること、一人で学ぶことも身につくでしょう。
親子で取り組む自由研究のテーマに、身近な文化財を選んでみるのはいかがでしょうか。