片栗粉ダイラタンシーの作り方を紹介!原理について学ぼう
「ダイラタンシーって面白そうだけど、本当にテレビで見るようになるの?」
「ダイラタンシーって簡単に作れるのかな?」
「ダイラタンシーで遊んでみたい。」
ダンラタンシーの実験をテレビで見た方もいると思いますが、実際に作ったり作り方を知っていたりする方は少ないのではないでしょうか。
本記事では身近にある片栗粉を使ったダイラタンシーの作り方と、その性質がわかるような実験を紹介します。
この記事を読むことで片栗粉を使ってダイラタンシーが手軽に作れるようになり、その性質や実験の方法がわかるようになるでしょう。ダイラタンシーを実際に作って実験してみたいという方はこの記事を是非チェックしてみてください。
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目次
片栗粉でダイラタンシーが作れる?
ダイラタンシーは、唐揚げやあんかけに使う家庭用の片栗粉で短時間に作れるものです。ダイラタンシーの特徴や性質がわかるような実験も、特別な装置や器具を必要としないため、手軽に行えます。
身近にある片栗粉でダイラタンシー作りに挑戦しましょう。
実験に必要なもの・環境・準備
実験に必要なものは、家庭にあるようなものやスーパーで手にはいるものばかりです。ダイラタンシーは日持ちがしないため、早めに実験を終わらせて片付けましょう。
ダイラタンシーの状態で排水溝などに捨てると詰まることがあります。このため土に埋めたり、沈殿させて上澄みは流して、残った沈殿物は燃えるゴミとして捨てましょう。
準備するもの | 量または用途 |
---|---|
200㏄を計れる計量カップ(180㏄でも可) | 片栗粉と水の量を計ります |
新聞紙 | 計量時や実験時にテーブルを汚さないよう敷きます |
タッパーまたはボール | ダイラタンシーを入れます |
片栗粉 | 400cc(360ccでも可) |
水 | 200cc(180cc)片栗粉の半分の量 |
スプーン | ダイラタンシーを混ぜたり実験の時にも使います |
実験の方法・手順
ダイラタンシーの作り方は、広げた新聞紙の上にタッパーをのせ、そのタッパーに片栗粉を飛び散らないように注意しながら入れます。
片栗粉を入れたタッパーに、スプーンや箸などでかき混ぜながら水を入れていくと出来上がりです。
速く混ぜるとダイラタンシー効果で硬くなり、うまく混ざらないことがあるため、ゆっくり力を入れずに混ぜましょう。
水を入れすぎてダイラタンシーがうまくできない場合は、しばらくそのまま置いておくと水が少しずつ分離するため、上澄みの水を捨てましょう。
実験はダイラタンシーに力を加えたときにどのようになるかや、力を抜いたときにどのようになるかを確認し、ダイラタンシーの性質を見ていきます。
ダイラタンシーの中に手を入れて速くかき回したり、ゆっくりかき回したりして感触を確かめましょう。
- ダイラタンシーをスプーンでゆっくりかき回したり、速くかき回したりします。
- ダイラタンシーの中に手を入れてかき回したり掴んだりします。
- ダイラタンシーの中でギュッとつかみ持ち上げます。そのあと手を広げます。
- ダイラタンシーの上にナットを落とします。
- ダイラタンシーの上にナットをそっと置きます。
実験からわかること
実験No | 結果 |
---|---|
1 | ゆっくりかき回すと力がいらないが、速く回すと力がいる。 |
2 | 速くつかむと掴めるが、ゆっくりだとつかめない。 |
3 | 一旦手でつかんだ形に固まって、その後どろどろになる |
4 | ダイラタンシーの上に一瞬のったあと静かに沈んでいく |
5 | そのまま沈んでいく |
実験1から速く回すと、抵抗が大きくなるのがわかります。実験2と3から素早く力を加えて形を作ることはできますが、力を弱めると、その形を維持することはできません。実験4と5から大きな力がかかると硬くなるけれど、小さな力では硬くならないことがわかります。
以上のことからダイラタンシーは力を加えると個体のようになり、力がぬけるとドロドロの液体のようになることがわかるでしょう。